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    先人が思い描いた100年の森の巨樹

    東京都 明治神宮

    1時間50分程度

     お正月三が日に日本一の参拝者を集める東京・明治神宮。その境内はオオタカも営巣する自然豊かな森でおおわれ、都会の憩いの場として愛されています。この森は、100年ほど前に人の手によって作られた人工の森です。明治神宮が造営される以前は皇室の所有地(南豊島御料地)で、ほとんどが畑でした。当初目指したのは、人が手を入れずとも永遠に続く森。100年以上の年月をかけて、この地に合った豊かな森を作っていくことでした。森づくりにあたり作られた『明治神宮御境内林苑計画』でも尊重された「落ち葉を除去すると地力の減退につながる」という考え方を受け継ぎ、現在も歩道の上の落ち葉さえも捨てることなく森に戻しています。100年にわたって脈々と受け継がれる豊かな森への思いを感じることができる明治神宮の巨樹を巡ってみませんか。

    【アクセス】
    JR山手線「原宿駅」より徒歩1分/小田急線「参宮橋駅」より徒歩3分/JR山手線「代々木」駅より徒歩5分

  • ケヤキ並木

    ・幹周り302cm
    ・樹 高15m
    ・樹 齢約60年
    ・所在地南門近く、立哨小屋横

    スポット1

    南門近くのケヤキ

    明治神宮

    表参道ケヤキ並木の終点

     表参道駅付近から明治神宮の南参道までの表参道沿いには200本のケヤキ並木があります。この並木にも明治神宮の森と同じように100年の歴史があり、なかでもとくに太い幹周りを持つケヤキは東京大空襲を生き残った強者です。並木の終点は明治神宮南門近くの立哨小屋横にあるケヤキ。戦後に植樹されたものですが、幹回りは3メートルを超える巨樹となっています。

  • 大椋

    ・幹周り575cm
    ・樹 高25m
    ・樹 齢300年以上(推定)
    ・所在地南門から至誠館への道沿い

    スポット2

    明治神宮の大椋

    明治神宮

    神宮の森を始まりから見ていた木

     南門から至誠館に至る西側の道を北方向に歩いて行くと、途中に巨大な幹を持つムクノキが歩道脇に現れます。樹齢300年以上とみられるこの木は、明治神宮の森を植栽する以前からこの地にあったと推測されています。かつては2本の木が合体して生長していたようで、片方の木はすでに枯れて、人が入れるほどの大きさの空洞となっています。

  • コナラ

    ・幹周り474cm
    ・樹 高15m
    ・樹 齢不明
    ・所在地西参道沿い

    スポット3

    巨樹銀座のコナラ

    明治神宮

    関東地方のコナラ番付3位の幹周り

     西参道を北へ向かい、やがて西門も近くなった頃、突然目の前が開け広い芝生の広場に出ます。そこは広大な芝生の中にスダジイ、アカガシなどの巨木が点在する明治神宮の「巨樹銀座」。この中に、関東地方でも有数の幹回りを誇るコナラがあります。100年の森に相応しい、堂々とした樹冠もみどころのひとつです。

  • タコ足(クスノキ)

    ・幹周り703cm
    ・樹 高25m
    ・樹 齢約100年
    ・所在地本殿の北西側、北小路沿い

    スポット4

    タコ足

    明治神宮

    生命力あふれるクスノキの巨樹

     本殿の北西側、広大な芝生広場際の遊歩道脇に立っている巨大なクスノキ。タコを逆さまにしたようなその姿形から、「タコ足」と呼ばれて親しまれています。若い頃に幹の上部が枯れ、残った枝がそれぞれ大きく生長した結果、現在のような形になりました。100年の森を象徴するかのような生命力あふれる巨樹です。都内においては有数のクスノキの一本で、文京区にある楠亭のクスノキに次いで、2番目に大きな幹周りを持つクスノキです。

  • 北門のイチョウ

    ・幹周り337cm
    ・樹 高24m
    ・樹 齢不明
    ・所在地北門脇

    スポット5

    北門脇のイチョウ

    明治神宮

    裏参道を見守る巨樹

     明治神宮北門と外苑を結ぶ道は、表参道に対し「裏参道」と呼ばれていました。その裏参道沿いにイチョウ並木が続いています。並木の端にあたる、明治神宮の北門脇にはイチョウの巨樹があり、訪れる人たちを見守るように立っています。裏参道の反対側の端、外苑内には、全国にも知られるイチョウ並木があり、秋には黄色い落ち葉の絨毯がしきつめられます。

  • 夫婦楠

    ・幹周り366cm/317cm
    ・樹 高17m
    ・樹 齢約100年
    ・所在地本殿前左側

    スポット6

     夫婦楠

    明治神宮

     パワースポットとして人気のご神木

     本殿前左側に、まるで1本の木のように樹幹を整えられた2本のクスノキがあります。大正9(1920)年の御鎮座当時に献木された御神木で、縁結びや夫婦円満、家内安全の象徴とされ、最近ではパワースポットとしても人気を博しています。


  • 代々木の由来

    コース周辺の見どころ

    明治神宮

    代々木の由来

     明治神宮の南参道沿いに、代々木の地名のもととなった「もみの木」があります。江戸時代、この場所には江戸の街の目印になるほどのモミの巨樹が立っていました。「代々この地には、もみの大木が育つ」ことから、「代々木」の地名がつけられたとのこと。現在のモミは、昭和27年に植えられたもので、巨樹まで育つのはまだ先のようです。