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山形県は巨樹王国

2016.6

東法田の大アカマツの写真

 山形県には多くの巨樹があり、巨樹王国と言われています。そこで、特徴的な2か所を紹介します。まず、県北部の最上町東法田地区の東側の山に「東法田(ひがしほうでん)の大アカマツ(別名:山神様の大松) (前半-写真)」(幹周り770cm)があります。麓からも大きさは伺い知れますが、身近に見ると畏敬な姿に圧倒されます。そして西側の山には、これも日本一の「権現山(ごんげんやま)の大カツラ(後半-写真)」(幹周2000cm)があり、30分くらい登山道を登ることになりますが、ぜひ会っていただきたい巨樹です。

権現山の大カツラの写真

 多くのエドヒガンザクラが残っています。春には多くの観光客が「置賜(おきたま)さくら回廊」を巡って来ます。とくに長井市には2本の国指定天然記念物のサクラがあります。伊佐沢小学校の校庭にあり昔から有名な、樹齢1200年と言われる「伊佐沢の久保ザクラ」( 幹周り9m) と「草岡の大明神ザクラ」(幹周り1090cm) です。他のサクラも周囲が整備されているため、見応えがあります。サクラを愛で、山形ワインを飲みながら米沢牛をいただくのは至福の時です。私は巨樹に向かい「風雪に耐え、周囲に逆らわず、しかし自分をしっかり主張しているその姿に畏敬あり」の気持ちで合掌しています。


著者 齋藤利明(山形県在住 全国巨樹・巨木林の会会員)