過去のコラム
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葛原(くずはら)の子持杉【岐阜県】
宮川圭司(岐阜県在住、巨樹・巨木林DB登録愛好家)
岐阜県の県都、岐阜市を流れる長良川の支流、武儀川の上流部に葛原地区があります。現在では山県市ですが、かつては美山町、昭和初期までは葛原村でした。その葛原地区にある若宮神社の…
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志筑(しづき)の大楠たち【兵庫県・淡路島】
森 彰子(奈良県在住、全国巨樹・巨木林の会会員)
兵庫県立大学大学院 緑環境景観マネジメント研究科の研究テーマを「地域に根ざす巨樹との対話」とし、2021年の春から冬にかけて、淡路島と沼島の37ヵ所で、巨樹41本を調査しました。…
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椿名神社(つばきなじんじゃ)の大ケヤキ【群馬県】
市川平治(烏川流域森林組合代表理事組合長 全国巨樹・巨木林の会監事)
「江戸の大関より、郷土の三段目」という言葉がある。大相撲ファンには、たとえ下位でも郷土出身の力士に向ける格別な思い入れがある。また、力士が出身地に因んだ四股名(しこな)を名乗る…
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戸隠中社(とがくしちゅうしゃ)の三本杉【長野県】
真木太一(九州大学名誉教授 全国巨樹・巨木林の会会員)
創建二千余年の戸隠神社・中社の巨杉(合体木)を写真1に示す。見事な三頭木の天然記念物である。大鳥居周辺にある3本の大杉は「三本杉」と呼ばれ、長野市指定天然記念物となっている…
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菅山寺(かんざんじ)のケヤキ【滋賀県】
久田義明(巨樹・巨木林DB登録愛好家、さわやかプランツ)
2020年夏、滋賀に赴任し週末を持て余していた私は、巨樹・巨木林DBを見つけ、住まいの近くにも巨木があることを知りました。植物好きな私は、巨木の根の盛り上がり、幹表面の凹凸や…
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薗生(そんのう)神社のタブノキ群【千葉県】
佐々木知幸(造園家・樹木医)
千葉の県都・千葉市は都心にも近く一貫して人口増加を続けているまちです。郊外には豊かな樹林や田園風景が残されており、才色兼備ならぬ「街緑兼備」。一方で、市街地では…
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位山のイチイ【岐阜県】
中島照雅(高山市林政部林務課)
私は、平成11年にIターンで飛騨の宮村(当時)に移住し、村役場農林課職員として働き始めました。仕事では山に入ることが多く、また村にある飛騨の名山である位山(くらいやま)には…
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大悲山(だいひさん)の大杉【福島県】
小沢晴司(宮城大学教授、前環境省福島環境再生本部長)
2011年3月の東日本大震災に伴う原子力災害で、福島県浜通りの一帯約10万haに避難指示区域が設定され、当時約8万5千人がふるさとを離れました。南相馬市は3つのゾーンに区分され…
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軍刀利(ぐんだり)神社のカツラ【山梨県】
中島さえ子(さいたま巨樹の会 代表)
御神木のカツラの立つ軍刀利神社の奥の院、軍神として信仰を集めたこの神社の御祭神は日本武尊ですが、明治時代の神仏分離令前までは、修験道の大正院が別当(管理)を務めた…
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屋久島の巨木「中洲杉」【鹿児島県】
崎尾均(Botanical Academy 代表,新潟大学名誉教授)
屋久島には、昔から木こりたちが言い伝えてきた超巨大杉伝説があった。私たち取材チームは縄文杉をこえる超巨大杉を探すべく、屋久島全域を撮影したレーザーのデータを利用した画像解析と…